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小さな世界に込めた大きな想いで世界を動かす腕時計の“らしさ”とは?

5㎝四方に満たない小さな世界のなかで、アレコレ工夫をこらして“らしさ”や利便性を追求する。そのアイデアは些細なものかもしれないが、案外世界を動かす重大なものだったりするのだろう。そんな発想力のある時計をご紹介。

CVSTOS
クストス/チャレンジ ジェットライナーⅡ P-S オートマティック
天敵=磁力を味方につけ、見た目も性能も向上



SS×チタンケース、縦53.7×横41mm、自動巻き。118万円/フランク ミュラー ウォッチランド東京 03-3549-1949
航空世界を表現する本シリーズらしく、6時位置にジェット機のタービンを模した羽根車型の秒針を設置する。

秒針を司る四番車が中央に備わるセンターセコンド仕様をスモールセコンドに改良したという、この変則キャリバーは羽根車の駆動ギアに磁石の力を用いている。

それゆえに、摩耗や運針のロスを防ぐというまったく新しいシステムを採っているのだ。

G-SHOCK
Gショック/MRG-G2000HA
日本らしさを伝統技法で表す最先端ウォッチ



チタンケース、縦54.7×横49.8mm、電波ソーラー。80万円/カシオ計算機 03-5334-4869
耐衝撃性に加え、GPS&電波ソーラー、スマホ連携においても日本が世界に誇るGショック。その高級モデルでは、「鎚起(ついき)」と呼ばれる伝統的な鎚目加工で日本らしさを表現した。

京都の鎚起師、淺野美芳氏監修のもと一点ずつ刀装具「鉄鐔(てつつば)」をイメージした鎚目をつけたベゼルとブレスのコマに、日本古来の素銅(あすか)色をイメージしたIP加工を施し、両者の技術を融合。その発想力に驚嘆。

BOMBERG
ボンバーグ/BB-68
デザイン面&機能面で価値がある“雄牛の頭”



SSケース、44mm径、クオーツ。12万円/ユーロパッション 03-5295-0411
’60年代後半から’70年代前半にかけて世に出た、通称“ブルヘッド”と呼ばれる仕様。12時位置にリュウズを備え、クロノグラフのプッシャーをその両側に配置した様子が雄牛の頭に似ていることが由来だ。



着用者にとってリュウズが手首に当たらないという利点もある。また時刻を見やすくするために文字盤をあえて(着用者本人から見て)手前に傾斜させている点もユニーク。

RJ
RJ/スカイラブ グラン・フー
伝統へのオマージュをアヴァンギャルドに表現



SS(ブラックPVD加工)×K18レッドゴールドケース、44mm径、手巻き。357万円/オールージュ 03-6452-8802
スイス時計界において、表面を平滑に仕上げるのに高度な技術を要することからも一目置かれるグラン・フーエナメルのダイヤル。

大胆にもその下半分をウォーターカッターで切り落とし、ムーブメントを覗かせるアヴァンギャルドなデザインは、工芸技法と時計技術、双方の伝統にオマージュを捧げるブランドの気概を伝えるもの。

二分されたダイヤルの対比が美しい。

タグ・ホイヤー「モナコ」誕生50周年記念のエキシビジョン開催中

タグ・ホイヤーは、ブランドを代表するモデル「モナコ」の誕生50周年を記念して、エキシビジョン「タグ・ホイヤー モナコ 1969-2019」を本日より開催している。スーパーコピー時計直営店「エスパス タグ・ホイヤー 表参道」にて10月1日(水)まで行われる同展は、「モナコ」の歴史的なヘリテージピースを見られる貴重な機会だ。



「ホイヤー モナコ キャリバー11 クロノグラフ Ref.CAW211P」。ケースの9時位置にリュウズを備えるなど、ファーストモデルに近い外観。自動巻き(Cal.11)。59石。2万8800振動/時。パワーリザーブ40時間。SSケース(縦39×横39mm)。100m防水。63万円(税別)。
「モナコ」は1969年に登場した当時、世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントを防水機能付きスクエアケースに収めた革新的な腕時計だった。
 また、1971年には映画「栄光のル・マン」(1971年)でスティーブ・マックイーンが「モナコ(Ref.1133B)」を着用して注目を浴びた。



本エキシビジョンでは、スティーブ・マックイーンが映画で着用したものと同型の「リシャールミル コピー」や、コレクターの人気を集める「ダークロード」をはじめとしたヴィンテージピースがそろうほか、スイス本社が所蔵する貴重なモデルなどを多数展示する。



モナコ「Ref.74033N」 通称「ダークロード」。70年代中頃製造。ケースにPVDが施されており、製造数100~200とされる。

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ジャケ・ドロー「プティ・ウール ミニット」コレクションに新作が仲間入り

ジャケ・ドローの「プティ・ウール コレクション」に、2019年の新作「ゴールド&マザー オブ パール」が加わった。



ミニマリズムを追求した新作「プティ・ウール ミニット マザー オブ パール」
 美しい世界観を持つことで知られるジャケ・ドロー。ブルガリ 時計 アルミニウム素材、鉱物、複雑機構、装飾芸術を取り入れた「プティ・ウール ミニット」コレクションは、そのダイアルに職人たちのノウハウと卓越性が詰め込まれている。

静かな月夜を連想させる上品な佇まい
 決して多くを語らない、謎めいた魅力を持つ「プティ・ウール ミニット マザー オブ パール」。控えめでありながらも、大きな存在感を放っている。オフセンター表示というジャケ・ドローの美のシグネチャーを踏襲するこのモデルは、12時位置にひとつの時分表示インダイアルを備えている。時針と分針にはブルースティールを採用しており、文字盤全体を覆うホワイト マザーオブパールとの対比が美しい。ホワイトゴールド製の時分表示リングが放つ冷たい輝きと相まって、静かな月夜をイメージさせる逸品となっている。



ムーブメントは自動巻きキャリバー2653.Pを搭載。ケースバックからは繊細な仕上げを鑑賞することができる。
 この新モデルにはベゼルにダイヤモンドをあしらったバージョンも用意されている。160個のダイヤモンドが放つ輝きはホワイトゴールドやステンレススティール、マザーオブパールと融合し、クラシカルでフォーマルな印象を与える。どちらのバージョンにも落ち着いた深い青色のアリゲーターストラップを採用し、なめらかな美しさを実現している。



J005000274
自動巻き(Cal.JAQUET DROZ 2653.P)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約68時間。SS(直径35mm、厚さ10.4mm)。3気圧防水。166万円(税別)。


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世界5本限定のローマン・ゴティエ「ロジカル・ワン」アメリカ限定モデルが日本でお披露目

「ロジカル・ワン」アメリカ限定モデルが日本上陸
ローマン・ゴティエ「ロジカル・ワン」のアメリカ限定モデル(世界限定5本)が発表され、タカシマヤウオッチメゾン 東京・日本橋で5月27日より展示されている。独自に改良を加えたフュゼチェーン機構と圧倒的なクオリティの仕上げが魅力のこのモデルを間近で鑑賞できるチャンスである。


ローマン・ゴティエ「ロジカル・ワン」
一見奇抜なデザインに映るかもしれない。しかし、その根底にはテクニカルスクールや時計部品メーカー、そしてフィリップ・デュフォー氏の下で培った時計製造の伝統が確かに息づいている。基本を重んじるローマン・ゴティエ氏は、起業するにあたってMBAを取得するほどの凝り性だ。香箱はプッシュボタンによって巻き上げる。手巻き(Cal.Logical One)。63石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。18KYG(直径43.0mm、厚さ14.3mm)。5気圧防水。世界限定5本。1750万円(税別)。
タカシマヤウオッチメゾン 東京・日本橋でローマン・ゴティエの哲学を堪能する
 2013年のジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)において、メンズ複雑時計部門賞を受賞したローマン・ゴティエの「ロジカル・ワン」。そのアメリカ限定モデルが日本でお披露目された。その舞台はタカシマヤウオッチメゾン 東京・日本橋にて開催中のローマン・ゴティエ フェア(会期:~6月9日)だ。会期中は「ロジカル・ワン」だけでなく、デビュー作となった「プレスティージ HM」や初の自動巻きモデル「インサイトマイクロローター」も展示される。

「ロジカル・ワン」の最大の特徴は何といっても独自に進化を遂げたフュゼ・チェーン機構だろう。これは主に懐中時計において、主ゼンマイのトルクを一定に保つために用いられるコンスタントフォース機構の一種である。ただし、従来のフュゼチェーン機構では、チェーンの耐久性や動力伝達時のロスなど、一部に課題を抱えていた。ローマン・ゴティエはこれに対し、チェーンの内部にルビーを組み込んだチェーンを考案し、更にチェーンを巻き付けるフュゼをスネイルカムに変更することで、堅牢性、耐摩耗性の向上、動力伝達の効率化、そしてメンテナンス性を上げることに成功した。巻き上げは9時位置のプッシュボタンによって行われ、チェーンが10時位置のスネイルカムに引き込まれていく様をダイアル側から鑑賞することができる。
同社を語るにあたって忘れてはならないのは、細部への徹底した仕上げだろう。受けを仕上げるにあたり、まずはスティールのやすりで角を落とし、エメリーペーパーで磨くだけでなく、ダイヤモンドペーストを塗布したジャンシャンを用いて鏡面になるまで磨き上げる。これはジュウ渓谷の伝統的な仕上げ方であり、時間がかかるため採用しているブランドは極々限られるが、その分比類ない輝きを得ることができる。

「ロジカル・ワン」でも、ダイアル側から見事に面取りがされたテンプ受けが確認できる。いつでもこの仕上げが見られるオーナーは幸せ者だろう。見るべきは仕上げだけではない。同社はパーツの約95%を自社内で製造するマニュファクチュールなのだ。特別に製造されるねじは独特のS字の頭を持っており、美観に優れるだけではなく組み立てる際の工具の滑りを防止することも考慮されている。それに伴って、マイクロメーカーでありながら使用する工具も自社内で作ってしまうのだから驚きだ。“神は細部に宿る”という言葉はまさに同社のためにあるといっても過言ではない。

 展示されるアメリカ限定モデルは、多様なバリエーションを持つ「ロジカル・ワン」としては珍しくYG製のケースが採用されている。時計業界で長年使われてきた素材だけあり、同社が大切に守っているスイス時計産業の伝統に、より忠実なモデルに仕上がっている。

フェンディが「フェンディマニア ブレスレット」を発表

イタリア・ローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランドフェンディ(FENDI)は、「フェンディマニア(Fendimania)」コレクションの新作として、メンズとウィメンズのシグネチャーウォッチ「フェンディマニア ブレスレット(Fendimania Bracelet)」を発表した。アイコニックな「FF」ロゴ型ベゼルがアクセントの現代的なこのブレスレットは、堅牢かつエレガントな美しさを備えている。ウォッチに取り付けられたブレスレットが、「フェンディマニア」のデザインを引き立てており、コレクションに新しく加わったエレガントなバージョンに現代的な雰囲気を感じさせる。


フェンディマニア ブレスレット(MENS / 正方形)
クォーツ。SSケース(縦44mm、横44mm)。50m防水。14万5000円(税別)~16万5000円(税別)
フェンディマニア ブレスレット(WOMENS / 長方形)
クォーツ。SSケース(縦24mm、横20mm)。50m防水。14万円(税別)~16万5000円(税別)


メンズウォッチには、形状と素材の大胆な相互作用により、力強い個性が表現された。特徴的なロゴを配置した正方形のケースは、角に丸みがつけられたスポーティなデザインだ。ダイアルには、グラフィックなパターンにレトロ調のアラビア数字が配置され、丸みを帯びた幅広のリンクが特徴のブレスレットが、ウォッチの頑健なシルエットを和らげている。



ウィメンズウォッチは、取り付けられているブレスレットがケースと一体化しているデザインが特徴。わずかに丸みを帯びたリンクにはウォッチケースのすっきりしたデザインとは対照的に、異なる種類の仕上げが交互に施されている。マザー・オブ・パールにダイヤモンドが施されたダイアルには、このウォッチのエレガンスと現代性が感じられる。

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